ひとりごと

アラサーOLが、考えたこと、見たもの、食べたものなどを淡々と綴るつまらない日記です

女の人生と、男の人生

どっちが良いかなんて選べもしないし分かんないけどさー

 

男の人生って上限も下限も幅が広いよね。アメリカのトランプ元大統領みたいに、金持ち極めて一国の主になるみたいなのはさ、多分男の上限なわけ。女には多分、出来ない。それは別に能力が足りないわけじゃなくて、社会的にそういう仕組みになっている。なぜなら男の方が働き、女は家を守るという古代からの営みの中で、強い男たちが自分たちにある種都合のいい社会を作ってきたから。女が自分の力で金持ちになったり権力を握ったりすることは、男がそうするよりもだいぶ難しい。

 

でも、男の下限って、おそらく女のそれよりももっと過酷だ。男の社会は、上限が高い分、下のものに容赦がない。というか、強い男たちが作った社会に弱い男は存在していないといっても過言ではない。強い男たちにも女は必要で、だからこそ女の上限は低い代わりにセーフティネットが用意されているけれども、彼らに弱い男たちは必要がないから、弱い男たちが救われる社会構造になっていない。

だから、「弱者男性」がこの世で一番辛いというのは、本当にそうなんだと思う。

それで、そういう下限にある男たちの妬みの対象は、上にいる男たちではなく、セーフティネットに守られている下の女たちなんだよな。

 

女の人生は、上限も下限も男より幅が狭い。どんなに才能や向上心があっても男のように「成功」は出来ない。でも、女にはセーフティネットがあるのは確かだ。女の人生は、ある程度より下には落ちづらい。私も、自分自身なりふり構わず婚活すれば、自分が働かなくても食い扶持を確保することくらいは簡単にできるだろうと思う。

 

そういう意味で、下限にいる男たちが、「自分と同じように下限にいるのに、あいつらがもっと良い生活できるのは女だからだ、女は得をしている」と言う論理になるのはある種当然のことだと思う。

 

ただ、彼らはおそらく女になりたいとは本当の意味では思っていない。あくまで、夢のある男でいたいのだ。上限の高い男の中で、上の男になりたいのであって、下のままでいる前提で安全な女になりたいわけではない。

 

それを女たちも分かっているから、「女は得だ、男は大変だ」と言う男に対して「こういう社会にしたのもお前ら男だし、お前らは社会的にチャンスがあるお前らが好きなんだろ、都合のいい時だけ女を妬むな」となるんだよ。

 

男女平等社会というのは、この男女の上限と下限の幅を近づけようよという取組なんだと思う。LGBTQを尊重しようというのもこれに似ている。

動物であることを乗り越えて、理性や理想論で社会を作ろうとしている。

もちろん、知性がある人間である以上、それに取り組むべきだとは思うし、ある程度は出来るんだと思うけど、多分完全に平等にはならないんだよな。

だって、女にセーフティネットがあるのは男に性欲や繁殖の本能があるからだし、女に上限があるのは出産や子育てがあるからだ。

本当の意味で全く上限も下限も同じになるには、動物ではなくなる必要がある。多分、完全にそうなった時に人間は滅びゆく。

 

まあ、良くも悪くも完全に平等になんてならないと思うけどね。