ひとりごと

アラサーOLが、考えたこと、見たもの、食べたものなどを淡々と綴るつまらない日記です

どうしてこんなに性犯罪者に甘いんだろう

たぶん性犯罪者を裁く法律が100年以上前にできた刑法だからっていうのが答えなんですけど。

 

日本は…と言わなかったのは、他の国の状況をあまり知らないからです。

最初は日本は先進国だから日本よりもひどい国の方が多いんだろうなと思ったのですが、よく考えてみると日本は経済先進国でありながらジェンダー後進国なので、ひょっとすると日本より厳しい国の方が多いかもしれません。

いずれにせよ、現在の法律は性犯罪者に甘すぎると思うのは変わりませんが。

 

前に痴漢の話題を出しましたが、痴漢の問題は量刑以前の「事件として取り扱われないので性犯罪者が野放しになり、結果的に被害者はいつまで経っても減らない」ことが問題でした。

今回取り上げたいのは、実子である娘を中学生の時から犯し続けた父親が一審無罪→二審有罪→上告の流れになっている件です。

 

これは痴漢とは似て非なる問題です。やってることは確定なのです。

その上で、それが罪か罪じゃないかを争っているわけです。

未成年の実の娘を犯しておきながら、それが罪と認められない先進国があっていいのだろうか。

 

娘が許容するなんてことあるわけないじゃないですか。

これは自分が中学生の娘だった経験も踏まえてはっきり言えます。ありえません。女の方が誘ったとか、合意だったとか争えるのは、成人女性を相手にした場合だけです。もちろんそれでも合意でないケースは山ほどありますが、未成年の娘が実の父との性交を自らの意思で受け入れる可能性は1ミリたりとも存在しません。

 

そもそも「抵抗できるのにしなかったんだから合意」という要件からしておかしいのですが、まあこれを悪用する人間もいるでしょうからある程度厳しくならざるをえないのは分かります。

でも、家庭の中でそれがまかり通るわけがない。子は親に、経済的にも精神的にも身体的にも(無意識かもしれませんが)支配を受けています。そして中学生は社会性を身に着け始めたとはいえ子どもであり、とても自立できる年齢ではありません。性的な知識や倫理観も必ずしも備わっているとは言えない。そんな中で、親に性交を求められるのです。正常な判断ができるわけがありません。実子の話をしましたが、これは実子でなくても同じです。

 

こんな少し考えれば当然の倫理観に基づく常識が、法律に盛り込まれていないこと自体がおかしいと確信しました。

今よりも女性の地位が低く、女性がそれに対して声を上げることすら困難な時代に、ほぼ男性によってのみ作られたといっても過言ではない法律です。そんな古の遺物が現代人を裁くこと自体が間違っています。

もちろん性犯罪の被害者は女性だけではありませんし、被害者の性別に関係なく平等に加害者を裁くべきだと思っていますが、性犯罪の被害者の多くは女性なのでこういう言い方をしました。

 

それにしても、この件に関してはツイッター含めどこも「こんなことが許されてたまるか」という意見が多かった。痴漢の時はあんなに冤罪だったらどうするんだ論が持ち上がってくるのに。

同じ卑劣な性犯罪なので女性からするとどっちも重い罪にしてほしいという思いなのですが、男性も「これは自分は絶対に関与しない犯罪だ」と思えると性犯罪に対して厳しい態度になるんだなと思いました。