ひとりごと

アラサーOLが、考えたこと、見たもの、食べたものなどを淡々と綴るつまらない日記です

フェミニズムって大した話じゃないんだよ

なんとなく、フェミニズムに対して拒否感がある人は根本的に女性が社会でどういう扱いを受けて暮らしているかが分かっていない気がするんですよね。

 

相手が女だというだけで見下してくる男性、自分はもてなされる側、選ぶ立場だと思っている男性ってものすごく多いんですよ。

もちろんこういう「勝手にどちらかを上に置く」行為は女性に対してだけではありませんけれども。例えば何の上下関係もないのに年上というだけで偉そうな人っていませんか。これも似たようなものです。社会通念的に自分は優先されて然るべき人間だと無意識に考えて行動しているんです。

 

当然、自分にはどうしようもない属性で勝手に「下」に置かれた側は疑問を持ちますし、能力などもっと他に見るところがあるだろうと反発します。これがフェミニズムだと私は思っています。

 

その人が至極真っ当な考えを持った人でそういう悪意を想像できもしないのか、あるいはそういう環境が当たり前になりすぎていて「女は求めすぎている」と思ってしまうのか、もしくはそういう環境で得をしてきたから理解できないふりをしているのかは分からないんですけど、この「ナチュラルに女を下に見る男」がこんなにも多いことを分かっていない人がアンチフェミニストになるような気がするんですよね。

 

これ、別に男性に限らないんですよ。女性でも、女性がナチュラルに下に見られることで成り立つ社会で得をしてきたからそれでいい、現状を変えて欲しくないと考えている人はたくさんいます。(もちろんそれ以外の理由でも。)

 

例は無数にあるのですが、例えば「男性を立てなさい」とか言いませんか。レストランでは男性に払ってもらってカッコつけさせてあげた後でこっそり半分渡して欲しいとか。女を立ててあげるとは言いませんよね。そして、前に出ず後ろに一歩引いて男性を立ててあげられる女性が「賢い」と言われる。

これが典型的な、ナチュラルに女を下に見る社会の一例です。

 

相手が自分にとってものすごく価値がある人で自主的にへりくだってしまうならともかく、それが普通でしょ?って強要されるのはおかしいと思いませんか。

 

フェミニズムと言うと大層に聞こえてしまいますが、そういう普通のことを言っているだけなんですよね。

性別を理由に搾取の対象にならない、「下の存在」にならない、対等な人間として扱って欲しいというだけの話なんです。