ひとりごと

アラサーOLが、考えたこと、見たもの、食べたものなどを淡々と綴るつまらない日記です

底辺を知っている

SNSをやっていると、ずいぶん楽観的な人がたくさんいるんだなぁと思うんですよね。

自分が困っていたら社会や仕組みが助けるべきだと信じているんだなぁと思うことがあります。

 

そりゃもちろん人はみんな自由に幸せに生きる権利があります。苦労は買ってもすべきと言っているわけでもない。

けれども、やはり自分がコントロールできるのは自分だけなんです。人それぞれ環境も能力も違うけれども、少なくとも誰かに与えられることを待っていても何も改善されず、それに対して文句を言っていても幸せにはなれないんです。

 

自分がこんなにドライに考えるようになったのは、多分底辺を見ているからだと思います。

家庭環境含めなんだかんだ恵まれていた方だとは思っているのですが、世の中の大半の人よりそういうひでぇ現実を目の当たりにしてきたとは思う。

 

なぜかというと中学校がめちゃくちゃ荒れていたからです。

 

私が通っていた中学校は地域の4つの小学校の子どもたちが通う中学校でしたが、その中のひとつの小学校は低所得者団地の近くにありました。

私が通っていた小学校はニュータウンの中に建てられていて非常に新しく、新築のマンションを買えるそこそこの家庭の子どもばかりが通っていました。

そんな真反対の子どもたちが一堂に集う中学校はまさしくガラパゴスでした。

ちなみに小学校の同級生は2/3くらい私立受験をしていきました。大してお金持ちばかりではなかったけど、公立中学校がそんな状況だったからです。

 

3年間でいろんなことが起きました。

ノイローゼで教師が自殺し、同級生はいじめで自殺し、彼らの通夜に出ました。

同級生の家庭内で殺人が起こり、その子はどこかに引っ越していきました。

学校は大体どこかの窓ガラスは割れていて、校内にタバコが落ちていたし、ある日音楽室が放火で全焼しました。

同級生の家の水道が止められました。

同級生が妊娠し、父親が自分の小学校からの同級生だと判明しました。

 

ひどいものから挙げましたが、先日の日記に書いたとおりクラスのボス格の女子からいじめられましたし(そしてせめて席を離して欲しいと担任に相談したら、あろうことかボス女子にそれを伝えられてさらにいじめられたので大人も頼れなかった)、今でも仲がいい親友がお父さんと歩いていたら援助交際しているという噂を立てられたりもしました。

 

そして、こういう環境にいると、勉強してるといじめられるんですよ。なに真面目ぶってるんだって。俺たち仲間だろと、足の引っ張り合いというか誰かが飛び抜けることを許さない文化が子どもの頃から平然とあるんです。

それでも、ここからどうしても抜け出したかった。

真面目だった小学校の同級生がグレていくのを見ながら、ひたすらひっそりと勉強し続けました。

 

結果、志望校に受かり中学の出来事が幻のように平和な高校時代を過ごしましたが、今でも当時の、ここにいたら自分はダメになる、どうにかするしかないという感覚は鮮烈に残っています。

 

もちろん自分よりもっと過酷な環境にいる人もいますし、得手不得手もありますから、全員が同じ方向に努力をすれば上手くいくということではないのだけれども、自分の状況をどうにかできるのは自分しかいないんです。

 

教師や親がちゃんと面倒みろとか、貧困家庭を生み出すなとか、仮にそれが正論だったとしても自分の環境は改善されずズブズブ沼に入っていくだけなんです。

変な話ですが、仕組みを変えたかったら仕組みを操る側にならないといけないんです。

 

当時は本当に死にたいくらい辛かったのですが、私はそのことが13歳とか14歳くらいの時に分かって、今は良かったと思ってます。