またハイキュー!!の話します。
この作品、対比が美しいと思うことが多い。
たとえば1巻と43〜45巻なんかは日向と影山のやりとりはほとんど対比で、カタルシスみたいなものを感じた。
俺がお前を倒す!っていうのはもちろんなんだけど、影山がサーブを打つ時に俺も前とは違うと言ったり細かいディテールも綺麗に対比している。伏線をキッチリ回収しているというか。
あと個人的に好きなのは、また宮君の話になりますけど、烏野の春高緒戦、椿原学園との試合中に武田先生が「世界が影山くんを見つけますよ…!」って言ってる回で、宮侑も将来のチームメイトである日向を見つけるんですよ。世界が影山を見つけ、宮が日向を見つけるんですね。
あとは、日向が自分が目指すべき存在である鳥海を見た時に「おれ、春高に来られてよかった」って言うんですけど、宮の素晴らしいプレーを見た後に影山も同じことを言うんですよ。
宮侑は前の記事でも書きましたが作品上「影山よりセッターとして一歩先をいく存在」であり、「影山を(本人が意識しているかどうかはともかく)高める存在」ですから、これも見事に対比になっているんですよね。
この対比の美学がなんとも良いですよね…最後まで読み切ったあとに、最初からまた読みたくなる作品です。
ハイキュー!!に出会えてよかった!